
高卒・フリーターから正社員へ。派遣社員を経て成功した20代の転職ストーリー
日本では依然として「正社員=安定」というイメージが根強くありますが、学歴や経歴に自信がなくても、20代から着実にキャリアを築いていく方法はあります。そのひとつが、「派遣社員から正社員を目指す」ステップアップの道です。
派遣社員からスタートした山下さん(25歳)の転職ストーリー
高卒で地元の飲食店にアルバイトとして就職した山下さん。3年ほど働いた後、「将来が不安」「このままでいいのか」という想いが強まり、転職を決意しました。しかし、正社員経験がないことがネックとなり、なかなか書類選考を通過できませんでした。
そんな中、紹介されたのが派遣社員としての製造現場アシスタントの仕事。最初は「派遣は不安定な働き方では?」と感じたものの、働きながらスキルを身につけられるというメリットに惹かれて就業をスタートしました。
実際に働いてみると、現場では工具の使い方や工程管理、報連相など社会人としての基本を身につけることができ、半年後にはチームリーダーを任されるように。派遣元からの推薦もあり、派遣先の企業から正社員登用の打診があり、見事にキャリアアップを果たしました。
なぜ派遣から正社員になれたのか?
- 実務経験を積みながら「現場での評価」を得られた
- 未経験でも丁寧なフォロー体制がある派遣先だった
- 派遣元との定期面談で方向性を確認できた
- 就業先での実績が「信頼」となり正社員登用に繋がった
こんな人におすすめ!派遣から始める転職
・学歴に不安があるけど、やる気はある人
・社会人経験が浅く、まずは職場の雰囲気を知りたい人
・「まず働いてみたい」けど正社員にいきなり応募する勇気がない人
・将来的に安定した職につきたいと考えている人
施工管理でキャリアアップ──佐藤さん(27歳)の場合
高校卒業後、コンビニと物流倉庫でフリーターとして働いていた佐藤さん。収入面で将来に不安を感じ、派遣会社を通じて施工管理アシスタントとして就業を始めました。
最初は建設現場に同行し、指示をメモするなど簡単なサポート業務が中心でしたが、現場での真面目な態度と正確な報連相が評価され、1年後には工事工程の一部を任されるように。職場での信頼も高まり、派遣先企業からの正社員登用オファーを受け、見事に転職成功。
現在は国家資格「施工管理技士」の取得に向けて勉強中。「現場では若手が重宝される。早く飛び込んでよかった」と語ります。
なぜ派遣から正社員になれたのか?
- 現場での経験が評価材料になる
- 社員登用制度がある派遣先を選んだ
- 日報・報連相など基礎の徹底
- 派遣元と定期的に目標設定をしていた
派遣は「遠回り」ではなく「近道」になることも
正社員を目指す上で、派遣という選択肢は決してネガティブなものではありません。職場を知り、業務に慣れてから正社員になることで、長く活躍できるキャリアが築けます。
特に建設・製造・ITなどの現場では、若くてやる気のある人材が歓迎される傾向にあります。学歴よりも「実績」と「現場での信頼」が、未来のキャリアを左右するのです。
まとめ:派遣から正社員へ。第一歩を踏み出す勇気を
派遣を経由してキャリアアップを目指すのは、これからの時代に合った現実的な選択です。「未経験でも大丈夫?」という不安がある人こそ、まずは一歩踏み出してみましょう。
あなたの可能性は、経験よりも「挑戦する気持ち」が決めるのです。