入社3年目、25歳の分岐点。「はじめての転職」が頭をよぎった君へ
「石の上にも三年」という言葉を信じてがむしゃらに走ってきたけれど、ふと立ち止まる瞬間。それが、入社3年目、25歳という時期ではないでしょうか。
周りの友人が転職をし始めたり、SNSでキラキラ働く同世代を見かけたり。「このまま、この会社にいていいのかな？」という漠然とした不安（モヤモヤ）を抱えるのは、あなただけではありません。
今回は、社会人の最初の大きな節目である「25歳・入社3年目」の転職事情について、冷静に考えるためのヒントをお届けします。
なぜ「入社3年目」で悩み始めるのか？
入社3年目は、仕事の一通りの流れを覚え、後輩ができ、自分一人で回せる業務が増えてくる時期です。できることが増える一方で、見えてくるものもあります。
- 「この会社での自分の将来像（キャリアパス）が見えてしまった」
- 「尊敬できる上司がいないことに気づいた」
- 「給与の上がり幅を知って愕然とした」
- 「今の仕事に、新鮮さや成長を感じられなくなった」
これらは決してワガママではなく、「成長痛」のようなものです。自分の市場価値を意識し始めた証拠でもあります。
25歳は転職市場における「プラチナチケット」
実は、転職市場において25歳前後（いわゆる第二新卒層）は、非常に需要が高い世代です。
企業から見ると、以下のような魅力があるからです。
【企業が25歳を欲しがる理由】
✅ 基本的なビジネスマナーが身についている（教育コストがかからない）
✅ まだ特定の企業文化に染まりきっておらず、柔軟性がある
✅ ポテンシャルが高く、長期的な活躍が期待できる
つまり、未経験の職種にチャレンジするなら、今が最大のチャンスでもあります。30代になると「即戦力・実績」が求められますが、25歳なら「意欲とポテンシャル」で勝負ができるのです。
「逃げの転職」か「攻めの転職」か見極めよう
ただし、単に「今の仕事が嫌だから」という理由だけで辞めてしまうのはリスクがあります。勢いで退職届を出す前に、一度冷静に自問自答してみましょう。
転職を前向きに検討すべきサイン
- 会社の業績が悪く、将来性が危うい
- ハラスメントや長時間労働など、心身に支障をきたす環境である
- 今の会社では、どう頑張ってもやりたい仕事（職種）に就けない
今は「ステイ」かもしれないサイン
- 単に「飽きた」だけで、まだ突き詰めていない業務がある
- 人間関係が嫌なだけ（異動で解決できる可能性がある）
- 「隣の芝生が青く見えている」だけで、やりたいことが定まっていない
はじめての転職活動、まずは何から？
転職を考えたからといって、すぐに会社を辞める必要はありません。まずは「働きながらの水面下の活動」をおすすめします。
リスクなく始められるのは以下の3ステップです。
- キャリアの棚卸し
3年間で「何ができるようになったか」「何が楽しかったか」を書き出す。 - 情報収集
転職サイトに登録して、自分にどんなオファーが来るか（自分の市場価値）を見てみる。 - プロに相談
一人で悩まず、キャリアコンサルタントやエージェントに「相談だけ」してみる。
まとめ：迷うことは、進んでいる証拠
「石の上にも三年」は、我慢することだけが美徳ではありません。3年経った今だからこそ、石の上から降りて、別の山に登る体力も実力もついています。
はじめての転職は怖くて当たり前。でも、行動しなければ景色は変わりません。まずは「今の会社に残る」という選択肢も含めて、自分のキャリアを広い視野で見つめ直してみませんか？