社会保険:75歳まで働く時代。健康保険や年金の手続きはどう変わる?
「65歳で定年して悠々自適」
そんな時代から、今は「70歳・75歳まで働く時代」へと大きく変わりつつあります。
実際に、再雇用制度や人手不足の影響もあり、60代・70代でも働き続ける方は年々増加しています。
しかし、年齢を重ねながら働く中で気になるのが、
- 健康保険はどうなる?
- 年金は減る?
- 75歳以降も働ける?
- 会社の社会保険加入は?
といった「社会保険や年金の仕組み」です。
今回は、75歳まで働く時代に知っておきたい、健康保険・厚生年金・手続きの変化について分かりやすく解説します。
なぜ75歳まで働く人が増えているのか?
背景には、
- 物価上昇
- 年金不安
- 人手不足
- 健康寿命の延伸
などがあります。
また、2021年からは企業に対して「70歳までの就業確保努力義務」が設けられ、シニア雇用の流れが強まっています。
65歳以降も社会保険に入るの?
結論から言うと、条件を満たしていれば65歳以降も社会保険へ加入します。
| 保険種類 | 加入年齢 |
|---|---|
| 健康保険 | 75歳未満まで |
| 厚生年金 | 70歳未満まで |
つまり、
- 健康保険 → 75歳まで加入可能
- 厚生年金 → 70歳まで加入
という違いがあります。
75歳になると健康保険はどうなる?
75歳になると、「後期高齢者医療制度」へ自動的に切り替わります。
会社の健康保険(協会けんぽ・組合健保など)からは脱退となります。
後期高齢者医療制度の特徴
- 75歳から自動加入
- 保険証が新しくなる
- 都道府県単位で運営
- 保険料は年金天引きが多い
70歳以降の厚生年金はどうなる?
厚生年金は70歳まで加入対象です。
そのため、70歳以降は会社で働いていても、厚生年金保険料は原則発生しません。
ただし、健康保険料は75歳までは発生する可能性があります。
年金をもらいながら働ける?
はい、可能です。
現在は「在職老齢年金」という制度があり、給与と年金の合計額によって、一部年金が調整される仕組みがあります。
よくある誤解
- 働くと年金ゼロになる → ❌
- 一定以上収入で一部調整される → ⭕
以前より制度は緩和されており、「働き損」になりにくくなっています。
会社側で必要になる手続き
シニア人材を雇用する際、会社側も年齢ごとに必要な手続きが変わります。
| 年齢 | 会社手続き |
|---|---|
| 65歳以降 | 通常の社会保険管理 |
| 70歳到達 | 厚生年金資格喪失届 |
| 75歳到達 | 健康保険資格喪失 |
特に派遣会社や人材会社では、高年齢スタッフの管理が今後さらに重要になっていきます。
シニア転職は今後さらに増える
今後は、
- 60代未経験転職
- 定年後再就職
- 副業型勤務
- 短時間勤務
など、多様な働き方が増えていくと考えられています。
特に人手不足業界では、
- 事務
- 軽作業
- 設備管理
- 施工管理補助
- 接客
などでシニア採用が拡大しています。
まとめ
75歳まで働く時代では、社会保険や年金の知識も非常に重要になります。
- 健康保険は75歳まで
- 厚生年金は70歳まで
- 75歳以降は後期高齢者医療制度へ
- 年金を受け取りながら働く人も増加中
「何歳まで働くか」ではなく、「どう働くか」が重要な時代になっています。
自分に合った働き方を考えながら、長く安心して働ける環境を探していきましょう。